2012年樹木環境の振り返り その1
先のことも大事ですがその前に、去年2012年のことを振り返ってみます。
樹木環境というと大げさですが、お天気、気温や雨のことです。
自分が生活や仕事の中で感じたことと、お天気データを少し照らし合わせただけといったものですが。
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まず目についたのは、松枯れ、ナラ枯れです。
今年は両者とも非常に多かった。
こんなに枯れているのを普通に車で移動しているだけで見るなんてことは、この数年なかったです。
一まとめにしましたが、松枯れとナラ枯れはそれぞれちょっと事情が違うところもあります。
詳しいメカニズムなどはまた書く機会があるかも知れませんし、調べてもすぐ出てくると思います。
簡単に言うと、松枯れは、とあるカミキリムシが運ぶ、とある線虫により、松が枯れるもの。
ナラ枯れは、とあるキクイムシが運ぶ、とある菌類(カビみたいなものです)により、ナラの木(ミズナラや、この辺りではコナラが多いでしょう)が枯れるもの。
病気や虫の害で、一つの原因により木が枯れるまでいってしまうということはほとんどないのですが、どちらも一年足らずで一気に枯れてしまうということで、近年の日本では最も問題になっている病気です。
事情の違いというのは、松枯れはすでに大流行のピークは過ぎ、数は減ってきている段階にある〔注1〕ということと、ナラ枯れはこの地域(三重県員弁郡東員町、桑名市やいなべ市、四日市市や菰野町あたりの県北部のことです)では今広がりつつあるところ〔注2〕、ということです。
松枯れは人の生活範囲の近くで見られるので、本当によく目につきました。
公園の中の木とか、雑木林の道路沿いのところとか、住宅地でもちょっと目立つ大きい松が真っ茶色になっていました。
2012-08-28 ナラ枯れ
ナラの木が枯れていたのは雑木林などちょっとした山の中が多いので、一般の人は余り目につかなかったかもしれません。
またパッと見には茶色い黄葉と思って気にもならないかもしれません。
でも時期が暑い真夏だったりするので、枯れていると分かります。
短期間で重症化してしまう病気とはいえ、他の要因も重なることで枯れる確率は高くなります。
人も免疫力があると病気にかかりにくいのと同じで、健康・健全な木は枯れにくく、弱っていると枯れやすいです。
木が弱る要因としては、環境の変化が大きいです。
環境の変化としては、自然によるもの(温度や雨、風、日照など)、人為的によるもの(周囲の構造物や造成による地形、枝や根を切られることも広義には含まれるでしょう)がまず考えられます。
枯れが広範囲、色々な場所で見られるということで思いつくのは、今年の夏も暑かった・・ということです。
実感としてはお盆明けの8月末あたりが暑かった感じです。
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長くなったのでお天気のデータまで行きませんでしたが、その2に続きます。
(簡略化して分かりやすく説明しようと思うと厳密なところではちょっとズレていたり、言葉足らずによるズレもあったりして、中々難しいところですが、その辺はご容赦ください。
でも気になるので注記にしてみました。
〔注1〕病気が減ったというより、松の数自体が減ってしまって枯らす木が無くなってしまった結果とも言えます。
〔注2〕数百年、数千年単位で見るとちょっと違うとは思いますが。
もっとありますが文章力を磨くしか無いですね。)