三重県東員町 鳥取神社のイヌナシ
イヌナシとは原始的なナシと言われていて、実がすごく小さいものです。
私が見たのは1〜2cmでさくらんぼくらいの大きさでしたが、見た目はちゃんとしたナシで、まるでナシのミニチュアのようでした。
実(み)はこれからですが、冬に撮った写真がありました。
2012-1-22
愛知県、岐阜県ではマメナシと呼ばれていて、どういう訳か三重県ではイヌナシと呼ぶようです。
私は豆のように小さいのでマメナシ、と言うほうがしっくりきますが。
”イヌ”と付けるのは、取るに足らないとか役に立たない、というものに付けて呼んだようですが、今の感覚では木にも犬にも、どちらにも申し訳ないなという感じがします。
正式な名称はマメナシのほうだそうです。
このナシは伊勢湾を囲うように、三重県・岐阜県・愛知県にしか残っておらず非常に貴重な種類です。
数は450株ほどだけです(桑名市教育委員会冊子による)。
桑名市多度の自生地は、国の天然記念物に指定されています。
東員町には山田溜公園内にあるものが町指定の天然記念物となっていますが、こちらはなぜか指定されていません。
前置きが長くなりましたが、今満開です!
真っ白な花を鈴なりにつけています。
虫を引き寄せるためか、香りがします。
香りというかちょっと独特なにおいですが。
子供が滑り台で遊んでいるのに乗じて、てっぺんから撮りました。
貴重な写真かもしれません(大人一人だと登りづらいので)。
見頃は数日続くと思われます。