小さくとも

お彼岸も過ぎ気温がだいぶ下がってきましたが、涼しくなってくると蚊が活発になってきます。
蚊が寄ってくると反射的に退治してしまいます。
でもよく考えると血を吸いに来る蚊は母親で、お腹の子に栄養を与えるために普段吸っている蜜や樹液など安全な食べ物から一転、危険を顧みず血を求めて動物に近寄っていかなければなりません。
そう考えると本当は殺したくはないなあなどと思ってしまいます。

私は仕事柄、木を掘り上げる時などよく地面を掘りますが、スコップで穴を掘るだけでどれだけの命を奪っているか。
穴掘りで出くわすのは目に見えるものだけでも、ミミズ、セミや甲虫の幼虫、ケラやカエル、トカゲにも会うことがあります。
彼等を傷つけないで済むかどうかは運だけです。
自分が生きるためには考える余裕も無く、というか考えていたらやっていけませんが、たまには1cm足らずの小さい命に思いを馳せてもいいのかなと思います。たまには。

2014-9-27 蚊の写真はないので、草刈り中に間違えて引っ掴んだバッタ