祝・入園 (の花玉)
先日、うちの子供が幼稚園に入園しました。
子育ての中では大きな節目であって、ちょっと感慨深いものがあります。
今までは誰かしら身内の目が届く範囲にいた子が、初めて一人で生活します。
心配はしていないのですが、子が離れていく第一歩だなあと思います。
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でもこのブログは仕事にまつわる話がテーマなので、メインは花玉のほうです。
入園祝いに作って飾りました。
花玉とは、お祝いごとやおめでたいことがあったときに、家の軒先に吊るしてご近所にお知らせする花飾りです。
花玉はお酒を仕込んだ時に吊るす杉玉より発想を得て作ったもので、庭彩オリジナルです。
これまで数点作っており、以前には結婚式、開店祝い、誕生祝に贈っています。
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ブログ初お目見えなので、”花玉”の特徴を少し書いておきます。
✿ 花玉は切花ではなく花苗を使っているところがポイントです。生きています。
根があるので水やりをしっかりすれば枯れません。
また飾った後は土に戻してもう一度育てて楽しむことができます。
✿ 玄関先などに花が飾ったり、植えてあると、家の人だけでなく道行く人の目も楽しませてくれます。
さらに花玉は’きれいだな’という感想のみならず、’何かおめでたいことがあったんだな’
というプラスアルファの印象も与えてくれます。
✿ ハンギングバスケット(以下H/B)と似ているところもありますが、違いがいくつかあります。
花玉は完全な球であること(H/Bは壁掛け、吊り下げ型ともよくて半球)、
作ったときにほぼ完成形で花や葉が全面にあること
(H/Bは植えて育てながら完成形に近づけるので、最初は少し寂しげ)、
色々な大きさにできる(H/Bは大体決まった大きさ)、
などです。
どの花を選んで組み合わせるか、というのも重要で、園芸家・植栽デザイナーの腕が鳴る所です。
コンセプトは”さくら”なのですが、今回使った花はシバザクラ、バーベナ、プリムラ・ジュリアンです。
シバザクラはその名の通りですが、バーベナはビジョザクラという別名があり、プリムラ・ジュリアンはサクラソウ科で仲間のプリムラ・マラコイデスは別名セイヨウサクラソウとも言います。
シバザクラはハナシノブ科、バーベナはクマツヅラ科と、科の括りは全部違うのですが、花の形はどれも似た印象があります。
他のコンセプトとしては春という季節感がおかしくならない組み合わせ、というのもあります。
マリーゴールドやペチュニアとか丈夫なので選びたくなるのですが、夏っぽい印象になってしまいます(バーベナはちょっと早いかもしれませんが)。
あと今回は、安価で手に入りやすいという裏コンセプトもありました。
実はこれを作る前にケガをしてしまって、100%の出来ではないのですが、何とか完成させました。
シンプルに玉(球かな?)一つのもので、もう少し違ったバリエーションにしたかったのですが、次回の楽しみにしておきます。