東員町天然記念物 観音もみじ(続き)

前回の続きです。
(いつの間に1ヶ月以上経ってる・・)

この天然記念物の観音もみじは紅葉がほとんど見られない、という特徴があるそうなので様子を見てきました。


2012-10-4 観音もみじ

まあまだ早いですね、まだ紅葉シーズンでないですし。
もしかして落葉が早い可能性もあるかと思いましたが、前回と同じような写真でした。
また見に行きたいと思います。

お彼岸の9/22から約2週間後なので、彼岸花はやや終わりかけでしたが、収穫間近の稲穂とススキとで秋らしく良い風景でした。


2012-10-4 観音もみじと彼岸花、ススキ

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さて、この木の気になるところの話です。

一枚目の写真を見ると、所どころ葉の塊りが少なく、隙間が空いている感じがすると思います。
木ってこんなものじゃない?と思われるかも知れませんが、そんなことありません。

枝葉はお日様を目指して伸びていくので、隙間があったらそこを狙って伸びていきます。
周りに何もなく360°から光が当たるような環境では、幹を中心にボール状というか卵の殻のように隙間なく葉があるのが自然と言えば自然です。

モミジと言えば、枝ぶりがハラハラと疎ら(まばら)にあって、涼しげな風情のあるイメージかも知れません。
でもそれは自然の山の谷筋などで、日当たりの条件が悪く他の木と光を争って僅かにいいところを探して伸びている木か、その木を庭で表現しようとして庭師の手が入れられている木を頭の中のイメージで持っているせいかと思います。
渓流の上に幾枝かハラリと覆い被さっているモミジなど、いい風景だなあと想像できます。

でもこの木の環境からすると、もっと葉があっていいはずです。

もう一つ環境と言えば土の中の環境があります。
土が悪ければ根がよく伸ばせず、そうすると上に枝葉もよく伸ばせません。
また表面浅くだけいい土で、底の方が悪い土の場合は、一般的には上には伸びることが出来ず横にはなんとか枝葉が伸びるということになっています。
(底の方に水が溜まる場合も同じです)

遠目で見て最初、上の方に葉が少ないので、土の底に水があるせいか?と少し思いました(地下水位が高いと言います)。

でも2つの理由でそれは違うかなと、すぐ思いました。

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まだ続きます