木登り作業講習
おかげさまでずーっと忙しいのですが、自分の仕事の幅、というか可能性の幅を広げるために、ツリークライミングの技術を用いたアーボリストトレーニングの講習に行ってきました。
(8月の後半なので、もう一か月以上前)
ツリークライミングというのは、ロープを使って木に登ったり、樹上で安全確保しながら移動する技術で、
アーボリスト(arborist)というのは、樹木、特に高木に関わる仕事をする人です。
アーボリストは樹木医という言葉が充てられることもありますが、もっと広い範囲を指すようです。
今回はその中でもまずは高い木に登る、そして枝を切って降ろすという作業の講習でした。
ちゃんと理由を書くと幅を広げるとかいうことになるのですが、簡単に言うとおもしろそうだからです。
高い木に登ることができる。それも安全に。
それだけで引き付けるものがあって、やってみたいなあと思います。
なぜかはうまく言えませんが、非日常だからでしょうか。
山登りをする理由と同じようなものかも知れません。
山登りで思い出しましたが、何もせずにぼんやりとするのにいい場所(私が思う)、というのがあります。
”山頂”と”木の上”というのはその点で共通してます。
木の上でぼんやりとしていたのは子供の頃なので、もう何十年も前ですが、その感覚を直感的に求めているのかも知れません。
ついでなので、ぼんやり場所として思いつくもの記しておくと、
・木の上
・山頂
・日本庭園に隣する縁側
・焚き火の周り
・雪降る露天風呂(お湯ぬるめ)
・南の海の砂浜の波打ち際(体には波が打ち寄せるが、顔は濡れない位置で寝そべる)
あたりです。
話が逸れました。
今回講習は、たまたま受けたのが私一人で、講師の先生も日本チャンピオンを何回も取っているという方だったので、マンツーマンで非常に密度の濃いものでした。
理論、背景、歴史なんかもしっかりとしていたので、とても勉強になりました。
ただ記憶力の衰えには愕然としましたが。
目の前で見たことが、頭の中に残っていない。
考えても真っ白なのは冷や汗やら情けないやらなのですが、反復練習あるのみでしょう。
ツリークライミング技術を使った仕事といえば、高木の剪定、枝下ろし、もっとレベルが上がると高木伐採、が思い当たります。
もちろんこの辺りもちょっとずつやっていこうとは思いますが、漠然とイメージしているのはレクリエーションの方向です。
今現在その方では、体験ツリークライミング、ツリーハウスというものがあります。
いいなあとは思いますが、私が何となく考えているものとはちょっと違うかなという気がします。
体験とは一時的でその先をどうするかが大事ですし、ツリーハウスは誰もが安全に登れることはいいことなのですが、私が思っているものはもうちょっと違うものなのです。
なんてことを言っても形に出来なければ絵空事で、形にしている方が偉いと思います。
何とかいずれ実現できるといいのですが。
いずれにせよ、木に登って移動するだけでも一朝一夕で身に付く技術ではないので、ちょっとずつ経験を積んでいきたいと思っています。
2016-8-23
必死で写真を撮る余裕が殆どない中何とか撮った一枚
2016-8-23
一枚目ではあまり伝わらないので、講師の先生とサポート係の方を撮ったものも。
こちらの方が少しは感じが分かるかと。
先生の動きやロープさばき、ロープの別の枝への架け変えなどあまりに鮮やかすぎて手品でも見ているようでした。