スズメバチ注意

2014-7-5 スズメバチ
出ました、スズメバチ
ちょっと油断して事前確認無しで刈払機でバリバリ草刈をしていました。
黄色い物が一つ視線に入り、それが二つになったところで何かを認識する前に逃げてました。
頭よりも先に体が動いて、事なきを得ました。
後から5〜6匹は出てきていましたが、追いかけては来なかったのでよかったです。

少々山の中だったので注意してなければいけなかったのですが、頭から抜け落ちてました。
(こんな場所です)

普段はホウキなどの長い棒で怪しいところをバシバシ叩くと、ナンダナンダと蜂が出てくるので巣があることが分かります。
100%ではないでしょうが、これでだいぶ危険は回避できます。
仕事柄、蜂の住処と行動範囲が重なってしまうので仕方ありません。

専門家ではないで本当の生態には詳しくありませんが、経験上蜂が攻撃してくる条件は、巣からの距離と激しい動きではないかという気がします。
庭師としてよく問題になるのはアシナガバチスズメバチですが、巣があると気付かずに近寄るのが一番危ないです。
アシナガバチには数回刺されていますが、巣がある近くの枝に手を突っ込むとかそのまま刈り込みを続けているときです。
アシナガバチは相当近づかないと刺しには来ません(おそらく20〜30cmくらい)。
スズメバチには刺された経験がないので推測ですが、巣に近づいて蜂と目が合い恐怖を感じるのが2〜3mくらいなので、無防備に近づくとそれくらいで刺しに来る気がします。
条件の激しい動き、というのは振動や衝撃を与えるような動き、例えば巣に振動を与えるように枝葉を動かすことや、地響きを与えるような歩き方、蜂を直接叩くようなこと、などです。
静かにしていれば蜂も好き好んで襲っては来ません。
(ただしこれは蜂の攻撃スイッチが入る前です。入ってしまえば特にスズメバチは刺すでしょう。)

今回もスズメバチが出た時点で帰りたくなりましたが、それだと仕事になりません。
巣の近くの草刈りはもちろん諦めますが、それ以外は最大限の注意を払って続けました。
まず飛んでいる蜂は、スズメバチ用の殺虫スプレーを噴射して弱らせました。
スズメバチ用は金額が高い割に1分くらいで無くなってしまうのでもったいないですが、そうは言っていられません。
あとは静かに静かに作業しました。
エンジン式の刈払機は音が大きすぎて刺激してしまったら怖いですし、蜂の羽音も聞こえなくなるので、電気バッテリー式のトリマーで草刈りしました。
トリマーは本来生垣とかを刈り込む機械ですが、持って行ってよかった、予定の範囲は無事終わらせることができました。

でもその後のことです。
最初の写真は、殺虫剤で弱ったスズメバチなのですが、その蜂はもう飛ぶことは出来ないのに、地面を這うようにちょっとずつ近づいてきたのです。
私を認識してるはずはないと思うのですが、私が居る方向へ進んできて、場所を変えてもその方向にやってくるのです!
それはちょっとホラー映画的な怖さでした。

でも蜂に罪は全くないので、こちらの都合で殺虫剤をかけて申し訳ないなと少々思いました・・・。

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毎年一般の方がスズメバチの被害に会うニュースが流れます。
だからと言って一切山や自然の中には入らないようにする、としてしまうのはちょっと違うと言うか、もったいないと言うか、行き過ぎな気がします。
大切なのは危険があるということを頭に入れておいて、行動するときに頭の片隅で意識しておくことかなと思います。

普通に山道などを歩いている分には特に危険は無いと思います。
ちょっと意識を高めるのが必要なのは、道をそれて何か鳥や虫や景色などを見に行ったり、用を足しに行ったりするような時かと思います。
そういう時に蜂が居るかもと思えば、蜂が出すサインをキャッチできて、速やかにその場を離れることができるのかなと思います。

人間は安全に暮らすために自然とか野生の部分を排除していった、というのはよく分かりますが、でもそういう所に回帰していきたいという本能もあると思います。
山や自然の中に遊びに行く時には、調べたり検索すれば色々な情報が書いてあるので、見ておくことをおすすめします。。