フェイジョアの味(花編)

ジューンベリーに続いて、以外と知らないんじゃないかな?シリーズはフェイジョアの味です。

フェイジョアも近年よく使われる木です。
低木または中木といったサイズで、ピンクの花が咲き、実も食べられる、葉は裏が銀葉がかった緑色の丸葉で、今風の木です。
それになにより特筆すべきは常緑樹、ということです。
本来はその土地の気候に合わせて、木は常緑か冬落葉するかの性質を身に付け進化してきたものですが、庭に植える時にはそんなことには思いを馳せることはありません。
考えることは’目隠しになるかどうか’とか、’冬に葉が落ちてしまったら寂しい’とか、はたまた’秋に一斉に落葉したら掃除が大変’とかでしょう。
別にそれが良いか悪いかではなく、そういうものです。
そして、今風の常緑樹、というのは意外と種類が少ないのです。
この話はまた別の機会に譲りますが、花とか実とかのセールスポイントを持つ常緑樹は中々貴重なのです。

2014-6-9 フェイジョアの花

本題は味でした。
しかも今回は花です。

私もフェイジョアの花が食べられる、ということは前は知らなかったので、知り合いに花おいしいよ、と言われて驚いた記憶があります。

それ以来食べる機会は中々無かったのですが、今回お客さんの庭に植えた木にちょうど花が咲いたので、少し拝借して食べてみました。
花のどこをどう食べる、というのは特段聞いていなかったのですが、観察してみて食べられるのはまあ花びらだろうと思いました。
他のおしべめしべや、ガクなどもいっしょに食べられるかも知れませんが、とりあえず見るからに肉厚でいかにも食べられそうなのは花びらです。

こちらの写真のほうが分かりやすいかも知れません。

2012-6-25 フェイジョア

味ですが、ほのかな甘さともう一つ微妙に何かの味が感じられます。
真っ先に思ったのは、梅ガムの味です。
万人向けの説明ではないですね、他のうまい言い方が見当たりません。
梅干しの味ではないです。
梅干しから酸っぱさを抜いて、甘さを足したような味=梅ガムなんでしょうか。

食感はやわらかく、ふわっとした感じです。

意外だったのは、ネガティブな要素、否定されるような要素がほとんど見当たらないことです。
酸っぱさも苦味も渋みもないし、固かったり歯切れが悪いわけでもありません。
強いて言えば味が薄いと言えますが、淡くやさしい味とも言えます。

沢山食べるものではないかも知れませんが、何かのデザートの付け合せとか、もっと使われていてもいい気がします。
数取るのが大変とか、保存の問題なんかもあるのかも知れません。

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フェイジョアといえば果実が食べられる、ということの方が花が食べられることより有名だと思います。
果実の味は図鑑などに説明がありますが、やはり自分の体を通さないと本当はどんな感じか分からないので、いずれ果実編もできればと思います。