2012年樹木環境の振り返り その2

少し、と言うか大分遅くなりましたが、2012年樹木環境の振り返り その1 の続きです。
2013年もすでに半ばですが、去年の気象で特徴的だったのは夏を過ぎたころだったので、教訓にするにはまだギリギリ間に合うかなと。

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その1は、マツ枯れとナラ枯れの話と夏が暑かった・・というところで終わっていました。

そこで2012年のお天気のデータを調べて実際はどんな特徴があったかを見てみました。
調べたのは最も樹木に影響のある、雨と温度です。

横軸は2012年の1月から12月まで、一月は上旬、中旬、下旬と3つの区切りとなっています。

「←1→←2→・・・」となっているのは、最初の「←」が1月上旬、「1」が1月中旬、次の「→」が1月下旬、以下同様に2月上旬・・と続きます。

縦軸は降水量(雨)と気温で、青が雨、赤が気温です。
表したのは平年との比較で、0が平年並み、+1が平年より少し雨が少ない・気温が高い、+2が平年よりだいぶ雨少ない・気温高い、ということで、-(マイナス)はその逆に雨多い・気温低い、ということです。
少しとかだいぶとかぼんやりした表現ですが、傾向が分かれば良いので詳しいところは省きます。


このグラフを見て分かるのは、上側に高くなっているのが、雨少ない・気温高いということで、樹木にとっては乾燥しやすいということで厳しい環境条件(特に夏場)と言えます[注1]。

8月上旬から10月上旬までの間で、特にグラフが上に高いのが目立ち、乾燥し易い環境だったことが分かります。

夏の後半が暑かったな、という実感とも合っていますし、雨も平年より少なかったので、樹木にとっては厳しい環境で、体力の弱ったところに病気などにやられるとダメージが大きくなる、ということです。


[注1]気温が高いというだけでは光合成が活発になるなど、樹木にとっては必ずしも悪影響ではないですが、乾燥という観点から見て、ということです。

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補足になりますが、2012年の冬は寒かったというのが私の実感です。
11月から12月までのデータは、たしかに気温は例年より低くなっています。

でも桜の開花は早かった、ということはこの後何かがあったということになります。

そのあたりのデータもまた今度見てみたいと思います。
(早くしないとまた来年になってしまう・・)

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今年2013年は、梅雨の時期に雨が非常に少ないという特徴が出ていますので、葉の様子をよく見て水やりに注意することと、木が弱って夏やその後に影響が出るかも知れないので、要注意です。


今後気象データを、”水やり注意報”みたいな感じで樹木の管理に使えないかなと考えています。