桜と木蓮

今日はどこへ行っても、白く淡く霞みがかったような桜の花が目につきました。
ソメイヨシノは一斉に咲くので、年に数日しか見られない風景です。

明日は雨が降るようなので、この辺り(三重県北部)では見頃のピークだったかも知れません。


たまたま通りかかった公園でも、思わず車を止めてしまいました。

2013-4-1 三重県桑名市多度 アイリスパークみぞの

桜に目を奪われがちですが、桜だけではなく他にも花は咲いています。
今日も曇りで写真では見づらいですが、手前は木蓮です。

木蓮は花一つ一つを見ると桜より大きく見応えがあります。
咲き方もソメイヨシノと同じように葉が出る前に花だけが咲きますし、花数も多く目を引く木です。

2013-4-1 ハクモクレン

良い木だと思うのですが、どういう訳か桜のほうが圧倒的に人気があります。


理由をちょっと考えてみると、軽さ、散り際の差にあるような気がします。
桜の花は小さく薄いので、風でそよそよ揺られますし、散り際もはらはらと舞い落ち、花嵐という言葉もあるように強い風では吹き飛んでしまいます。
一方、木蓮は花が大きく厚い分、豪華ではありますが、ぼってりと重いとも言え、散る時はボトっと落ちている感じです。
落ちたあとも花びらが茶色に変色していってしまいます。

桜の魅力は語りつくされていると思いますが、やはり日本人好みの、わびさびの風情や潔さがあるのでしょう。

(専門的には、モクレンは移植が難しかったり簡単に数を増やすことに適していない、ということも一因にあるかも知れません)